VR内見、コロナ禍でますます需要拡大。サービスの提供できています?

VR内見のトップビュー

VR内見、実はコロナ禍以前からも需要はありましたが、緊急事態宣言のなかで移動制限などもあるため一気に利用が増えました。

VRは技術の発展に伴い、使われ方にも変化が起きています。

すでに導入している企業様もいらっしゃると思いますが

今回は、不動産業界におけるVRの活用の可能性と、サービスを紹介していきます。

 

INDEX

1.VR内見とは?
2.VR内見のメリット
3.VR内見のデメリット
4.おススメのVR内見サービス
・リコー THETA 360.biz
・NURVE
・Spacely
・ZENKEI
5.その他の内見方法
・オンライン内見
・セルフ内見
まとめ

 

1.VR内見とは?

「VR」とは「バーチャル・リアリティ(Virtual Reality)」のこと、日本語では「仮想現実」と表現されます。

また「内見」とは不動産業界では普通に使われていますが、住まいの内部見学のことです。

実際に目の前にはない場所の映像をリアルに再現したもので、不動産業界でも「VR内見」として不動産DXの観点から導入されるケースが増えています。

 

「VR内見」は、気になる不動産物件に直接足を運ぶ必要がなく、自宅や職場などで物件の状態を確認することができるというもの。

VR内見は2016年から導入されるようになりましたが、2020年から続く新型コロナウイルスの影響で、需要や知名度は一層高まっています。

 

VR内見では、360度物件の内観を確認できるので、その場にいるようなリアルな体験ができます。

部屋の写真だけでも物件のおおよその雰囲気を知ることはできますが、VR内見はそれ以上のリアルな情報をお客様に伝えることが可能です。

 

不動産DXや業務効率化を目指しているのであれば、VR内見は今後より欠かせないコンテンツになるといえるでしょう。

 

 

2.VR内見のメリット

①全体の内見数が減り、業務効率化に繋げられる

通常のリアルの内見の場合は移動時間が発生してしまうため、事業者側の業務時間のロスが大きくなります。

最終的にはリアルに足を運ぶ場合でも、事前にVR内見でイメージを掴み、後日内見する物件を絞ることができれば、

お客様もより物件をスムーズに選びやすくなるでしょう。

 

②まだ入居者が住んでいる物件もVR内見なら可能

お客様が気になる物件にまだ入居者がいた場合、普通に考えると立ち入っての内見はできませんが、事前にVR化していれば近日中に退去予定の物件のVR内見も可能です。

お客様が選ぶ物件の幅が広がるだけではなく、入居の無い空室期間を短縮することもできる、つまり家賃が取れない期間が短くなるので、事業者側にとってもお得です。

 

③顧客満足度が高まる

VR内見は、写真以上に物件の状態をリアルに体感できます。

壁や床の色、キッチンの作り、窓の形、コンセントの位置…。

VR内見なら細かい部分をより明確に把握できるので、顧客満足度も高まりますよ。

 

また、写真だけのイメージで内見すると「思っていた物件と違った」という印象になることも。

広さの感覚や雰囲気の把握も大事な要素の一つです。

事前にVR内見を行えばリアルな状態を知れるため、お客様の貴重な時間を無駄にすることなく、物件を案内できます。

 

 

3.VR内見のデメリット

ご紹介したように、VR内見はよりリアルな物件の状態を伝えられるので、業務効率化はもちろん成約率のアップにも繋がります。

一方、VR内見にはいくつかデメリットも。

今後不動産DXの一ツールとしてVR内見を導入しようと思っている不動産事業者の方は、デメリットも把握した上で、工夫を行っていきましょう。

 

①VR内見はすべての情報を伝えられない

VR内見は、物件の状態をリアルに伝えられる技術ですが、空間の温もりや壁の手触り、ニオイなどは伝えることができません。

また、方角はわかっても陽当たりを正確に把握できないし、実は高速道路や線路に面していて音の問題に後から気づくことも考えられます。

 

VR内見だけでその物件のすべての条件を知ることは難しいので、不動産事業者は気になる物件を先にVR内見してもらい、より気になる物件があればリアルで内見するやり方を提案していくのが良いでしょう。

安心感という意味でも、決める物件はリアルで内見したいというお客さまも多いのは事実です。

 

②VR酔いになる人もいる

若い世代の方はゲームなどでVRに慣れていることも多いですが、年配の方などはVRに慣れておらず、VR内見中に気分が悪くなってしまうこともあります。

 

このようなお客様への対応では、VRではなく部屋の状態を360度確認できるツールをあらかじめ用意しておくと安心です。

VR内見は苦手な方もいるという認識の下で、それぞれのお客様にあった方法で物件を提案していきましょう。

 

③コストが発生する

VR内見を採用するには物件の撮影を行わなければなりません。

可能な限り綺麗な写真を撮ろうとプロに依頼するとその分コストが発生するため、コストを抑えたい場合は事業者側で撮影をおこなうのがおすすめ。

ちょっとしたコツで、撮影は簡単に行うことができます。

1LDKほどの部屋なら撮影時間は約10分なので、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

事業者側でできるようになれば、VR内見したい物件をその都度撮影できますし、VR内見のノウハウを一つの武器として不動産DXを進めていくことも可能です。

 

 

4.おすすめのVR内見サービス

ここからは、VR内見に活用できるサービスをご紹介していきます!

VR内見のサービスを提供する会社は、年々増えてきています。

今回紹介するサービスは、各社ともAIをうまく活用して常に機能のブラッシュアップを図っています。

今まさに不動産DXを進めていこうと考えている不動産事業者の方は、ぜひ参考にしてください。

 

・リコー THETA 360.biz(シータ360ビズ)

Ricohのウェブサイト画像

Ricoh「Theta 360.biz」のウェブサイト

 

クラウド上に画像などを保存しVRを作成、編集、管理ができるサービス。

作ったVRコンテンツは画像やテキストを埋め込むこともできて、サイトにすぐに入力できるHTMLコードも取得可能です。

自社のホームページに、VR内見のイメージを貼り付けたいときなどに活用できますよ。

 

一度使用したかたであれば分かると思いますが、Googleのストリートビュー(インドアビュー)に近い見え方で室内を見学でき、設備などのリモコンなどはアップにして詳細確認できます。

 

こちらのサービスはアプリもあり、そちらを利用すればコンテンツのアップロードも簡単にできます。

閲覧用のURLも取得できるので、SNSやメールなどでプロモーションを行うときにも便利。

業務効率化にも繋がっていきます。

 

お客さまと一緒の画像が見られるVR Presenter、CGの家具などを配置してバーチャルステージングが行えるVRステージングも利用できるため生活イメージをより明確にすることができます。

 

THETA 360.bizは、リコーが提供しているサービスのため使用できる機材はTHETAに限られます。

THETA以外の機材は使用できませんが、特徴的なAI機能も備わっています。

クラウド側で自動的に画像を補正したり、撮影の技術に依存しない撮影サポートが付いているなど魅力的ですね。

 

 

・NURVE

Nurveのウェブサイト画像

Nurveのウェブサイト

 

NURVE(ナーブ)は、不動産だけでなく、旅行・ブライダル向けなど幅広い分野にVRサービスを提供している会社となります。

 

こちらもクラウド上でVRコンテンツを作成できるサービスです。

画質を高めてくれるAIも導入していますし、専用の撮影アプリもあって便利です。

 

NURVEのVRコンテンツは、スタッフもお客様と同じ映像を見ることが可能。

場面に合った案内ができるので、顧客満足度アップや業務効率化にも繋がりますよ。

VRゴーグルを使うと、より没入感ある体験を提供することができます。

 

撮影業務では、撮影後の画像登録が必要なく、撮影時の負担を軽減。

撮影後すぐにアップロードできるので、効率的に業務を進められます。

 

ホームステージングと呼ばれる家具や小物類などをCGで設置したり、不要な家具を削除したりすることもできます。

 

 

・Spacely

Spacelyのウェブサイト画像

Spacelyのウェブサイト

 

スペースリーは、不動産会社を中心に利用者数を伸ばしているサービスです。

 

こちらもクラウド上で画像を管理し編集を行えるサービス。

撮影に使用する機材はどれでも対応できるほか、様々なデバイスでの再生に対応可能となっています。

 

CGの家具をVRコンテンツ上にはめこんだり、遠方のお客様ともVRコンテンツを同期させて接客できるほか、お客様が注目していた物件のポイントも分析できるので、その後の営業活動の業務効率化にも繋がります。

 

自社のホームページへの埋め込みもURLで行うことができ、コンテンツを見る利用者もアプリなどを使用せずに利用できます。

AI画質処理や補正機能も充実しています。。

静止画の切り取りや、動画の自動作成もできる仕様となっているので、幅広い用途で活用できますよ。

 

 

・ZENKEI

ZENKEIのウェブサイト画像

ZENKEIのウェブサイト

 

リコーのTHETAを使って360度のパノラマ画像を撮影し、最短10分ほどでVRコンテンツを作成できるクラウドサービス。

画面上に間取りを表示させることもできるので、VR内見にはピッタリです。

VR作成作業をAIで簡便化し、内見者が「いつ、どの箇所を、どのように見ていたか」といったデータを把握して、AIが営業をサポートします。

 

こちらのサービスでは、部屋の気になる部分の寸法を知ることも可能。

キッチンシンクや靴箱などの寸法はもちろん、指で始点をタップし、終点までスライドすればその部分の長さも知ることができます。

カーテンをつける窓のサイズ感などもあらかじめ伝えられるので、お客様の満足度も高まるでしょう。

 

家具を物件の中に埋め込んだり、ストリートビューや賃料、管理費、敷金などの物件の情報をダイジェストで紹介する機能も備わっているので、より物件の魅力や特徴をお客様に伝えることができますよ。

 

 

5.その他の内見方法

VR内見以外にも、内見には「オンライン内見」や「セルフ内見」があります。

それぞれ、どのような内見方法なのか、詳しくご紹介していきます。

 

・オンライン内見

不動産事業者が物件に立ち合い、Zoomなどを介して現地からお客様に物件を案内する方法です。

 

お客様は移動することもなく自宅にいながら物件の内見ができますし、非対面で対応できるので、コロナ対策として導入している不動産事業者も多いです。

不動産DXに力を入れたいなら、こちらも検討してみるのがおすすめです。

 

・セルフ内見

一般的な内見では不動産スタッフが同行しますが、こちらはお客様がひとりで物件に行き、内見してもらいます。

 

お客様的にも自分のタイミングで内見ができますし、不動産事業者にとっても、内見の対応時間が削減できるため、業務効率化に繋がります。

内見を希望するお客様が増えれば成約率も高まるので、効果的にプロモーションをしていくのがポイントとなります。

次回以降の記事でIoTについてお伝えしますが、セルフ内見では入口のカギの開閉はスマートロックを使っているところが多いですね。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

今回取り上げた4社は、各社無料トライアルができるようなので気になるサービスがあれば試してみてはいかがでしょうか?

AIをうまく活用して、よりエンドユーザーに優しいサービスに変貌し続けています。

VR内見は写真以上にリアルな情報を伝えることができる方法。

不動産DXの観点から見てもかなりメリットが多いので、導入する価値は大いにあるといえるでしょう。

 

現在はVRのクラウドサービスも充実しているので、ぜひこの機会に利用して成約率アップ、そして業務効率化へと繋げていきましょう!