シェアリング・エコノミー① スペース・シェア、コロナ禍でも人気あり!

シェアリング・エコノミーのイメージ

ますます市場規模を拡大しているシェアリング・エコノミー。

スペース、宿泊、駐車場、キッチン、ワーケーション、倉庫まで。

シェアリングビジネスをうまく活用している会社は、リソースの拡充まで繋げています。

一度利用してみると、ついついリピートしたくなります。

上述したようにさまざまなサービスがありますが、今回は不動産業界とも親和性の高いスペースのシェアについて取り上げています。

 

Index

1.シェアリングエコノミーとは?
2.シェアリングエコノミー普及の背景
3.シェアリングエコノミーの市場規模
4.スペースのシェアリングエコノミー
・スペイシー
・スペースマーケット
・インスタベース
まとめ

 

1.シェアリング・エコノミーとは?

「シェアリング・エコノミー」とは、簡単に言うと必要なモノや場所、スキルなどの『シェア』が行えるサービスのことです。

 

かつて、ビジネスの主なスタイルは「BtoC」で、事業者が消費者に向けてサービスを展開するのが主でした。

しかし近年広まっているシェアリング・エコノミーは、個人も事業者としてサービスを提供できます。

つまり、「CtoC」という形で自分が提供したいサービスを広くアピールできるのです。

 

不動産に関するシェアリング・エコノミーも、近年話題となっています。

その先駆けにもなったサービスは、アメリカでスタートした「民泊」のシェアビジネス「Airbnb」です。

Airbnbは元々使っていなかった空き部屋などを有効活用する手段として広がり、現在はそれが新しい価値観として定着するまでになりました。

Airbnbと同時期に展開された、Park24運営の「Times」によるカーシェアリング・サービスもMobilityシェアリングの先駆けですね。

必要な際にだけ、自由に車が借りられるという利便性の高いサービスで、そのあとにもいろいろなカーシェアリング・サービスが生まれました。

 

このように、シェアリング・エコノミーは「現在使用していない資産を必要な人にシェアする」という位置づけで活用されることが多いです。

 

 

いきなり余談になりますが、私はエアビー(Airbnb)などの民泊サービスやカーシェアアプリ「Anyca」をたまに利用しています。

コロナ以前には、友人5人くらいでカーシェアして、箱根にあるセルフのゴルフ・ショートコースで汗を流し、スーパーで食材を購入し、エアビーで借りた一軒家(市街地から少し離れているので料金はお得、当然布団など準備済み)でバーベキューして、その日はそこで一泊。

翌日は、レジャー施設で遊んで、熱海の温泉に入って、みんなで海鮮丼を満喫。

充実した時間を過ごせて、5人で割勘すると確か1万円もかからなかったような。

 

おそらく前回の記事で取り上げたZ世代やミレニアル世代の方々のほうが、シェアリング・サービスをうまく使いこなせていることは想像できます。

私もシェアリング・サービスはいろいろ試していますが、「うまく使いこなすと、すごく便利でお得!」というのが個人的な感想です。

(ごく普通の感想ですみません… 先日は電動キックボードのシェアリングを試しましたwww。)

ぜひ、まだ利用されていない方には、一度どんなものか試していただきたいと思います。

 

2.シェアリング・エコノミーの普及の背景

シェアリング・エコノミーが大きく普及した背景には、「インターネットの普及」があります。

 

スマホやパソコンで、誰でも気軽にシェアビジネスにアクセスできるようになったことで、必要なサービスが必要な人により届きやすくなりました。

この「便利さ」は、シェアリング・エコノミーが普及した大きな理由のひとつだといえるでしょう。

 

中には「良く知らない相手と個人間でやり取りをすると、リスクがありそう」と思う方もいるかもしれません。

しかし多くのシェアリング・ビジネスはユーザー同士でレビューを投稿できるようになっていて、より安心、信頼してサービスを利用できるようになっています。

また、シェアリング・ビジネスの中には実名登録が必要なFacebookなどとの連携が必要なものもあり、よりユーザー間の信頼を高める工夫が行われています。

 

シェアリング・ビジネスは、不動産DXを推し進めている事業主側にとっても大きなメリットがあります。

それは「初期費用がかからないこと」。

新しいサービスを展開するときは、ある程度のコストがかかるのが一般的です。

ですが、シェアリング・ビジネスなら元々使っていないスペースや空き部屋などを提供できる分、コストが抑えられ、すぐに収益化に繋げることができます。

 

このように急速に浸透しているシェアリング・ビジネスですが、まだまだ法整備が十分ではない点には注意が必要です。

サービスを提供する側である企業、事業主側は今後の法律などの決まりに注視しながら、サービスや商品を提供していく必要があるでしょう。

 

3.シェアリング・エコノミーの市場規模

前述したように、世の中全体で確実にシェアリング・エコノミーは広がりを見せています。

その経済効果も上昇傾向にあり、英国大手コンサルファームPwCによると、2013年の市場規模が約150億ドルだったのに対し、2025年には約3,350億ドルの経済効果が見込めると予想されています。

世界規模では、12年間で約22倍の市場規模が見込まれます。

矢野経済研究所によると、国内市場は2016年度から2022年度までに年平均成長率17.0%で推移し、1,386億円1千万円に達すると予想されます。

 

 

不動産と親和性のあるシェアリング・エコノミーとしては、民泊事業やレンタルスペースなどが挙げられますが、現在はコロナ禍の影響もあり、訪日外国人による利用者は低迷しています。

低飛行気味の民泊事業ですが、国内では世界初となるアライアンス組織「Airbnb Partners」が設立されています。

この組織は、パートナー企業と共にホームシェア分野に新たなサービスを開発、新規ビジネスを生み出すことを目的としています。

企業や自治体も力を入れている分野なので、アフターコロナを見据えて着手してみるのも良いでしょう。

 

4.スペースのシェアリング・エコノミー

ここからは、不動産業界にとっても一番近しい領域、スペースのシェアリング・エコノミーをご紹介していきます。

シェアリング・エコノミーの中でもレンタルスペースの需要は年々高まっていて、宿泊スペースやワーケーション、オフィス、キッチン、サロン、駐車場、カフェなどの飲食店舗など幅広い用途で活用されています。

使用していない土地があれば駐車場として土地を貸したり、ビル内のスペースであれば倉庫やオフィス、飲食店などのカフェスペースに活用してもらえば効率的に収益化へと繋げられます。

今後シェアリング・ビジネスの取り組みを強化したいなら、所有しているスペースの有効的な活用方法を考案したり、より効率的にサービスを展開していくための不動産DXに力を入れていく必要があります。

 

私は以前貸し会議室業界に在籍していましたが、まさにスペースのシェアリング・エコノミーの一つにあたります。

貸し会議室業界は財閥系や電鉄系の不動産も多数進出していますが、シェア断トツNo.1はアパ・ホテルとも提携している「ティーケーピー(TKP)」という会社になります。

そのTKPの河野社長は5月末に菅首相と面会して、貸し会議室を企業向けの新型コロナウイルスワクチンの接種会場として無償提供する提案を行いました。

6月には職域ワクチン接種会場として、全国の主要都市20か所で提供しています。

不特定多数の人が利用するため、コロナ禍は利用が限定的となっている貸し会議室ですが、ウィズコロナ、アフターコロナに対して経営者として素晴らしい判断をされていますね。

 

さて、今回は上記の貸し会議室と機能としては同じですが、見せ方、空間の取り扱い方が異なる、いわゆるレンタルスペースの時間貸しポータルサイトを3社ご紹介いたします。

こちらの3社は、コロナ禍の中でも掲載物件数、利用物件数をアップさせています。

テレワークなどのワーキングスペースとしての利用が増えているという話はよく聞きます。

自宅が近い社員同士複数名でそのエリアにあるスペースをレンタルして、十分に距離を保ちながら働いているようです。

人でギュウギュウになるラッシュ時の通勤や人口密度の高いオフィスで働くことを考えると、より快適に、安心して働けますね。

 

紹介する3社は、オーナーとしても、ユーザーとしてもぜひご検討していただきたいです。

わたしは、ユーザーとして全てのサービスを利用し、3番目のサービスをオーナーとして利用しましたが、いずれも快適に活用できました。

 

・スペイシー

2013年12月にスタートしたサービスです。

「会議室やレンタルスペースを借りたい」という方と、「使っていないスペースを貸して有効活用したい」という方をマッチングすることで、格安でスペースを貸し借りするシステムを確立しています。

世界最大級のベンチャーキャピタル「500 Starups」から日本で初めて投資を受けたことで一躍話題になり、国内でも数多くのメディアに取り上げられています。

 

利用用途は会議や打ち合わせ、セミナーなどが多いですが、レンタルキッチンやダンスレッスン、撮影用スタジオなど実にさまざまです。

各物件ページには、利用条件に加えてクチコミが詳しく記載されているので、気になる施設を比較しながら吟味することができます。

 

ここで、実際にスペイシーを利用した身としての話をさせていただきます。

わたしがスペイシーを初めて利用したのは2015年ごろです。

貸し会議室に携わっていた時で、渋谷でも会場を運営していました。

その時やたらと渋谷・新宿エリアで「スペイシー」という言葉を耳にしていたこともあり、競合調査として渋谷にあった3会場を見て回りました。

施設は全てマンションのワンルームタイプで6畳~12畳のサイズ。

立地としてはタワーレコードの隣とか、道玄坂奥の日中は訪れることのないところだったり。

サイズに応じてテーブルと椅子が配置されており、4名~10名まで利用可能。

備品(ホワイトボードやマジック、空気清浄機、プロジェクター、ゲーム機など施設によってさまざまでした)も充実しており、利用料金も数百円/時間単位。

小規模の会議室としては、この料金設定ではとても太刀打ちできないと痛感したのを思い出します…

 

オーナーとして、スペイシーのメリットは集客力に強いことと、デスク1席単位での貸出が可能なこと。

会員ユーザー数が多いので、一度登録をすれば多くの人の目に自社のスペースをアピールできます。

また、大きなスペース自体は用意できなくても、1席から貸出ができるので用途も広く活用できそうです。

スペイシーは登録が無料で、1時間単位で価格を自分で決められます。

現在使用していないスペースやデスクなどがあれば、貸出を検討してみてはいかがでしょうか?

 

・スペースマーケット

こちらも1時間単位で価格を決めてスペースを貸し出すことができます。

会議をはじめ、パーティーや撮影、テレワーク、誕生日会、女子会、趣味や遊び、フィットネスなど幅広いジャンルを探しているユーザーが登録しているので、

様々な用途で活用できるスペースを所有している不動産会社の方におすすめです。

 

こちらも人気が高いシェアリング・エコノミーですが、エリアが東京や神奈川、愛知、大阪、京都、福岡と限定されているので、

それ以外のエリアでスペースを提供したい方は別のサービスを探しましょう。

 

スペースマーケットも何度か利用したことがありますが、お洒落な空間に加えて特殊なスペースも結構扱っています。

古民家や体育館から、レンタルキッチン、映画館まで。

以前の会社で社内コンペを行った際は、豊洲の映画館をレンタルして各自プレゼンにスクリーンをフル活用したのを覚えています。

コンペ後は近くの手ぶらで利用できるバーベキューで盛り上がったのが懐かしいです。

 

オーナーとしては、スペースマーケットのメリットはサポートが充実していること。

掲載ページの作成や運営、集客に至るまで専属のスタッフがサポートしてくれるほか、説明会も定期的に開催しています。

また、突然のキャンセルや損害などのトラブルが発生した場合、最大1億円まで補償。

サポートが手厚いのは嬉しいですね。

 

実際にスペースマーケットを利用してどのくらい稼げるのか気になる方は、公式サイトの掲載の申し込みページにある「予想収益」で収益をシミュレーションしてみてください。

 

・インスタベース

掲載スペース数1万2000件以上、ひと月の予約受付数3万件件以上、利用しているユーザーは300万人以上という人気のシェアリング・エコノミー。

雰囲気のいい、インスタ映えするようなスペースを多く掲載しています。

撮影や収録に使ったり、レッスンで利用したり幅広いシチュエーションにも対応しています。

 

予約や利用があった時のみに成約手数料が発生する仕組みとなっていて、初期費用や月々の固定費がかからないので効率的にスペースを収益化することができます。

オーナーとしては、インスタベースのメリットは運営管理がしやすいこと。

料金プランや利用時間に応じた予約受付の設定、見学予約、YouTubeなどの紹介動画の掲載、Googleカレンダーとの連携など、あらゆる機能を無料で活用できて、運営や集客へのサポートが充実しています。

 

運営で困ったことがあれば専属のスタッフがサポートしてくれますし、レンタル中に損壊などが発生した場合は最大1億円まで補償してくれます。

収益化に繋がる運営ノウハウやコラムも常時公開しているので、レンタルスペースを掲載する際は大いに活用できそうです。

 

まとめ

年々需要が高まっているシェアリング・エコノミー。

【ユーザーとして】

上記3社をレンタルスペースのポータルサイトとして紹介しましたが、他にも面白い利用ができるサービスは年々増えています。

サービスによって、料金、立地、使いやすさ、奇麗さなど特徴となるポイントは異なるので、いろいろと試してみることをおススメします。

【オーナーとして】

ご紹介したシェアビジネスを活用すれば、自社の資産であるスペースを有効活用し、コストを抑えて収益化に繋げることができます。

今後はよりシェアビジネスの需要が高まると予想されているので、今まさに不動産事業をしていて貸出できそうなスペースがある方は、

ぜひこの機会にシェアリング・エコノミーを始めて、不動産DXを推進していきましょう!