Z世代とは?ミレニアル世代との違いは何?不動産業界に関係あるの?

Z世代を表現しているイメージ

今回は、ミレニアル世代と何かと比較されやすいZ世代について解説します。

マーケティングでは、次の消費者としての行動パターンが気になるところです。

実際、不動産業界においてはいかがでしょうか?

2021年現在、11歳~25歳の人がZ世代に該当します。

新入生から学生、新社会人、まさにその年齢にあたります。

それぞれの会社における顧客シェアにもよりますが、不動産仲介会社はまさに顧客に当たる層になるのではないでしょうか?

そんなZ世代の実情を把握しておくことは、接客をするうえでも非常に大事になっていきます。

 

Index

1. z世代とは?
・z世代の語源
2. 各世代の定義、何歳から?
・ミレニアル世代
・Y世代
・z世代
・α世代
3. Z世代の特徴
・デジタルネイティブ
・ソーシャルネイティブ
・ダイバーシティな価値観
・リアリストで経済的に保守派
4.ミレニアル世代とZ世代の相違点
・「ガラケー第一世代」と「スマホ第一世代」
・普段利用しているSNS
5.Z世代が利用するSNS?アプリ?
6.まとめ

1.Z世代とは?

Z世代とは、1996年~2010年ごろに出生した人たちを指した言葉で、2021年現在の11歳~25歳の人が該当します。

 

アメリカ心理学会では1997年以降に生まれた世代のことを「Z世代」と呼んでいます。

Z世代の年代にハッキリとした定義はありませんが、日本では大体1990年代後半~2010年前半にかけて生まれた世代のことを「Z世代」とする傾向があるようです。

 

Z世代はデジタルネイティブ、スマホネイティブ、そしてSNSネイティブといわれているほど、スマホやSNSでのコミュニケーションを重視しています。

 

・Z世代の語源

「Z世代」の語源の大元となったのは、カナダの作家ダグラス・クープランドの著書「ジェネレーションX」です。

それから、アメリカでは1965~1980年頃までに生まれた世代のことを「X世代」と呼ぶようになり、それに続いてアルファベット順で「Y世代」、「Z世代」が誕生したといわれています。

 

 

2.各世代の定義、何歳から?

Z世代の他にも、ミレニアル世代やY世代、そしてα世代と、それぞれ生まれた年によって環境や社会性が異なります。

各世代の定義や特徴を簡単に解説していきます。

世代別年齢の区分けイラスト図

世代別年齢の区分けイラスト図

※出生時期(何歳が当該世代にあたるか)に明確な定義はなく、出典によって年齢の区分けが異なる場合があります

 

・ミレニアル世代

1983年~1995年頃までに生まれた世代のことで、ミレニアム(新千年紀)に由来しており、2000年以降に成人を迎えています。

 

・Y世代

X世代の後、1981年~1995年に生まれた世代のことで、年代がミレニアル世代と被っています。

「ゆとり世代」とも呼ばれる1987年~2004年とも一定期間時期が重なっていて、ミレニアル世代と同様、幼いころからインターネットに触れる機会が多いデジタルパイオニアの世代でもあります。

 

・Z世代

1996年~2010年に生まれた世代を指した言葉で、ミレニアル世代やY世代以上にコミュニケーションツールとしてスマホやSNSなどを活用していて、デジタルネイティブの傾向が強いです。

ネット上でのつながりや共感を重視し、社会問題への関心が高いものひとつの特徴です。

 

・α世代

世代的にはZ世代の後になりますが、アルファベットでは「Z」以降がないため、ギリシャ文字の「α」がこの世代に名付けられたといわれています。

2011年以降に生まれた世代で、学生時代から日常的にネットに触れているデジタルネイティブ世代でもあります。

 

 

3.Z世代の特徴

ご紹介した世代はそれぞれ社会性や特徴が異なりますが、ここからは、「Z世代」に着目して、特徴を具体的にご紹介していきます。

 

・デジタルネイティブ

2021年現在の11歳~25歳を指すZ世代は、インターネットをはじめとしたデジタル機器に幼い頃から触れてきた世代です。

ミレニアル世代も幼い頃からネット環境に身を置いている人が多いですが、Z世代は生まれたばかりの段階から身の回りにデジタル機器が溢れていることも多く、どの世代よりもデジタルネイティブの傾向が強いことが特徴です。

 

・ソーシャルネイティブ

Z世代の学生時代には、すでにスマホが世の中に浸透していました。つまり、ガラケーを知らない世代です。

ネットニュースなどの情報収集をはじめ、商品やサービスのリアルな口コミ、評判などもSNSを介して調べることが多く、不動産の物件情報も、SNSやアプリを活用してリサーチする人がほとんどです。

 

情報収集だけではなく、知人や友人、恋人とのコミュニケーションでもSNSを重視する傾向があります。

対面のコミュニケーションだけではなく、SNSを介したコミュニケーションもZ世代には欠かせないといって良いでしょう。

 

タレントなどよりもインフルエンサーの影響力が強く、SNS広告にも寛容ですが広告のスキップができることも重要視しています。

 

・ダイバーシティな価値観

ダイバーシティとは「多様性」と訳され、変化に富んでいることを指します。

現在は、年齢や性別、人種、宗教などすべての人をフラットに受け入れようという意識が沸き起こっており、Z世代も例外ではありません。

 

幼少期からソーシャルネイティブであるZ世代は、SNSを通じて多くの論争や社会問題に触れており、反差別的で社会問題への関心が高いといわれています。

 

認定特定非営利活動法人ReBit(りびっと)が2020年9月から10月にZ世代に向けてネット調査を行いました。

それによると「職場でダイバーシティ&インクルージョンが推進されていることは、職業の選択や、働く上で重要な要素だと思うか?」という質問に対して「そう思う」、「ややそう思う」と回答したZ世代は97.1%に上りました。

 

また、「ダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組む企業を何社知っていますか?」という設問に対しては89.1%が「10社以下しか知らない」と回答。

現在は、年齢や人種などに縛られずに優秀な人材を雇用する動きが広がっていますが、まだまだ企業側の課題は多いといえるでしょう。

 

・リアリストで経済的に保守派

「リアリスト」とは「現実主義者」のことです。

Z世代はリーマンショックなど日本経済の不況を見てきた世代でもあるため、「消費」に対して慎重かつ保守的に考える人が多い傾向があります。

その一方、ひと昔前の世代が好んで購入していた車や時計などのブランド品の「所有」よりも、フェスやイベント、スポーツ観戦などの「体験」にお金を使う人が増えています。

 

またZ世代は、物心ついたころからサブスクリプションという、消費における新しい選択肢が存在していました。そのため、「所有」に対するステイタス的な価値観は薄れており、より精神的な豊かさを求める傾向にあります。

 

 

 

4.ミレニアル世代とZ世代の相違点

「ミレニアル世代」と「Z世代」は、共に「モノ消費」よりも「コト消費」を重視するといわれていますが、Z世代はより実用的なモノを厳選して購入する傾向が高いといわれています。

Z世代はミレニアル世代以上に「実用性」にこだわりがあります。

リアリストであるため、非日常ではなく、より現実(日々の生活)を重視しているからです。

商品やサービスに納得できるか?出す費用に応じた価値が得られるか?という点を重視しているのです。

 

彼らの世代では、「QOL(クオリティオブライフ=生活の質)をあげる」という言葉が定着していることから、価値観としても浸透していることがよくわかります。

 

・「ガラケー第一世代」と「スマホ第一世代」

現代の私たちの生活に欠かせない「通信機器」。

ミレニアル世代の多くは、ガラケーから使用していますが、Z世代はスマホから手にしている人がほとんどです。

ガラケー第一世代であるミレニアル世代は、テクノロジーが発展する過程で育ってきました。

インターネットとケイタイで、友人やサークル、部活動の仲間などとオンライン上で繋がることが多かったようです。

しかし、それは現実世界でのつながりを補完するツールとしての位置づけのため、コミュニティ独特の空気感を重視し「空気を読む」「同調する」といった価値観が形成されていたと考えられます。

 

その一方、スマホ第一世代であるZ世代は、完全にテクノロジーが成熟した環境で育っています。

SNSやアプリなどを広く活用し、職種や年齢、人種問わず多くの人と気軽に触れ合う傾向が強くあります。

リアルで関わることのなかった人とも、積極的にコミュニケーションを取ることが可能になりました。

実生活で出会う周りの人たち以上に、オンライン上の「だれか」の発信するコンテンツを目にする機会の多いZ世代である彼らたち。

それだけ多様性のある価値観に出会う経験の中で、お互いの価値感を尊重すべきであるという考え方が醸成されたと考えられます。

 

 

・普段利用しているSNS
先日3日、生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行う株式会社ネオマーケティングが、全国の15~41歳の男女995人(各世代男女とも250名前後)を対象に「Z世代・ミレニアル世代のリアル」をテーマに調査を行いPR TIMESで発表していました。

 

関心のある社会問題など、さまざまな切り口から調査を行っていましたが、一番気になったのは普段利用しているSNSについて。

Z世代、ミレニアル世代が普段利用するSNS

【出典】全国の15歳~41歳の男女995人に聞いた「Z世代・ミレニアル世代のリアル」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000202.000003149.html

 

「Line」「You Tube」「Twitter」「Instagram」が1位~4位を占めるなか、どちらの世代でも男性は「You Tube」、女性は「Line」が1位となっていました。

その中で、同じ女性でも世代によって「You Tube」と「Twitter」の利用割合に差が現れました。

前者についてZ世代は74.8%であるのに対してミレニアル世代は19.6ポイント低い55.2%、後者についてZ世代は74.0%であるのに対してミレニアル世代は21.2ポイント低い52.8%となりました。

明らかに、女性間では「Line」以外のSNSツールをZ世代のほうが使いこなせていることが分かりますね。

 

 

 

5.Z世代が利用するSNS?アプリ?

 

Z世代はSNSやアプリを通じて必要な情報を得ており、それは不動産業界に関わるものも例外ではありません。

 

今回、Z世代についていろいろ調査しましたが、その中でスマーブさんが掲載していた記事が衝撃的でした。

 

記事は以下になります↓

https://www.sumave.com/20200214_16030/

2019年9月5日に弁護士ドットコムとマイナビで開催されたセミナーの様子をレポートしています。

なんと、このセミナーは約1年9か月前、そう新型コロナウイルスで世の中が慌てる前にすでに行われていました。

コロナ禍で、よりこの方向に進んでいることは想像に難くありません。

全文読まれても大変参考になりますが、こちらの記事ではいくつかポイントを紹介します。

 

アンケートは、新社会人は500名、新入生が300名程度(男女比はほぼ同数)に実施しました。

 

「お部屋探しのさいに利用したサポートは何か?」

結論からになりますが、PC版とスマホ版の両方のサイトを見るという結果となりました。

しかし、見られている割合を比較すると女性間で開きがありました。

PC版サイトが40%に対し、スマホ版サイトを閲覧すると回答した女性は72%でした。

 

またアンケートとは別に座談会で、アプリが話題に上がりました。

アプリの利用は非常に多くなっている状況です。

iPhoneを例に説明すると、iTunesで「賃貸」というビッグワードで検索します。

ダウンロードするアプリの数は、検索結果の上から5つ、もしくは10の賃貸系アプリです。

自分のスマホにアプリを入れてから、使いやすいものを残していきます。

最終的には、2つもしくは3つのアプリを並行して部屋探しをするというものです。

 

少し話は脱線しますが、数年前にこのZ世代の彼らに「検索ってどんな感じでしている?」という質問を個人的に行いました。

そのときは「SNSやApp Storeで検索します。」という回答で、X世代である私は最初何を言っているのかついていけませんでしたが、話を聞いて理解できました。

App Storeで「就職」や「旅行」「民泊」などを検索し、アプリで検討するということを。

その時思ったのは、世代の違いでデジタルツールのチョイスが変わってくるのは面白いし、対応をしっかり考えていく必要があるなと。

 

ちなみに、さきほどの「賃貸」アプリで一つおススメのサービスがあります。

大手のポータルサイトは当然のごとく上位表示されてきますが、そのなかで最近注目を集めているサービスを紹介します。

 

Canary(カナリー)といいます。

先月5月にディスカッション形式のウェビナーを共催させていただきましたが、大変興味深いサービスです。

特徴としては、管理会社と提携することで物件情報をデジタル化し、物件情報の掲載を自動化している点になります。

従来であれば、物件情報の更新は社員が手動で行っていたため、場合によっては古い情報を見込客に伝えている可能性もありました。

しかし、Canary(カナリー)を実装すれば、物件の更新・掲載作業はすべて自動化されるため不動産エージェントは顧客対応などの営業活動に集中できるようになります。

物件の紹介や内見の予約はアプリ内で行い、客寄せのための「おとり物件」や重複物件の表示も排除しているため、利用者にとってもストレスの少ない、魅力的なサービスです。

カナリー社のウェブサイト

Canary社のアプリ紹介ウェブサイト

カナリアのロゴが可愛いですね。

 

もう一つ興味深かったのが、「不動産会社のサイトを見ます」という意見の多さです。

彼らは部屋を探すときはアプリ版のサービスを多用するが、インターネットで不動産会社のサイトを見るということも熱心にするという実態が浮かび上がりました。

 

新入生・新社会人のどちらも、約4割(5人中2人)が、「ポータルサイトではなく、不動産会社のサイトを見ています。」と回答しました。

この傾向は、手元にいつもスマホがあって、すぐに何でも調べることができる世代、ならではの行動かもしれません。

 

次は情報集について。

Z世代は、よりリアルな地域の情報を得たい時にもSNSを活用しています。

InstagramやTwitterの「ハッシュタグ」を使って、地域の情報や気になるスポットについて調べたり、そのエリアに住んだ時の自分を具体的にイメージしているようです。

Instagramでは、街の雰囲気が伝わる写真、家具をお洒落に配置した室内写真などを検索します。

ポジティブな情報が集まりやすいInstagramの特徴を生かし、「この街に住んだら、私はどんな生活ができるんだろう」といった、ワクワクする写真を探すことを楽しんでいます。

一方、Twitterでは、クチコミを検索します。

「みんな、正直のところこの街をどう思っているか?」を探ります。

匿名性も高く、本音で投稿されやすいTwitterで、治安の良しあしを判断するための情報を検索します。

 

今後Z世代に向けて不動産DXに力を入れたいなら、SNSやアプリをうまく活用していくことがより求められるでしょう。

 

 

6.まとめ

現代を生きる世代の中でも、Z世代は特にデジタルネイティブかつソーシャルネイティブの傾向が強いといえます。

現在の11~25歳を指すZ世代は、新入生から学生・新社会人の世代にあたり、現在の不動産業界にとっても大きな顧客層であることは間違いありません。

SNSをはじめとしたネットでのコミュニケーションが主流となっているZ世代を対象に事業を展開していくなら、それに向けた不動産DXの構築や必要な情報発信をしっかり行うことが鍵となりそうです。